ホーム > 小林芳規著作集 第七巻
目次
凡 例
漢譯佛典の日本的受容〔平安時代の文學作品に現れた『法華經』の訓讀語/『法華經』の訓讀語の變遷/平安初期の佛典訓讀語の特徴/平安中期の佛書訓讀語の過渡的性格/祖點の傳承と宗派別訓讀の系統〕
訓點資料より觀た白詩受容〔白氏文集の訓讀とその訓點本/十一世紀初頭における白氏文集の訓讀/白氏文集の訓讀における博士家の諸家説の存在/白氏文集における博士家諸家の所管と訓讀の特徴/鎌倉時代以降における白氏文集の訓讀の性格/[附載] 白氏文集訓點本奥書集〕
國語學國文學研究室藏 八字文殊儀軌古點
新撰朗詠集承久二年書寫加點本の訓の系統について
正宗敦夫文庫本長恨歌傳正安二年書寫本の訓點について
本朝文粹卷第六延慶元年書寫本(乾)〔凡 例/翻字本文/訓讀注〕
本朝文粹卷第六延慶元年書寫本(坤)〔翻字本文/訓讀注〕
醍醐寺藏本朝文粹卷第六延慶元年書寫本の訓點について〔醍醐寺藏本朝文粹卷第六延慶元年書寫本について/中世語の事象について/訓讀法/人名の讀み方について/特に和泉往來との關係/本朝文粹の訓讀の系統〕
防府天滿宮藏妙法蓮華經八卷の訓點〔防府天滿宮藏妙法蓮華經の書誌と訓點/防府天滿宮藏妙法蓮華經の書入噵と訓讀法の系統(書入噵の檢討/防府天滿宮藏妙法蓮華經における朱點と墨點との訓讀法の異同/防府天滿宮藏妙法蓮華經の訓點と立本寺藏妙法蓮華經寛治點との比較/龍光院藏妙法蓮華經明算點と防府天滿宮藏妙法蓮華經朱點との比較/防府天滿宮藏妙法蓮華經の墨點と五島美術館藏藤原南家經妙法蓮華經平安後期點との比較)
仁和寺藏後鳥羽天皇御作無常講式の訓點〔訓點の性格/表記上の問題/音韻について/訓法・文法/語詞・語彙〕
六地藏寺藏『江都督納言願文集』の訓點について〔訓點の性格/訓點の時代性/訓點の地方性の問題/國語史資料としての六地藏寺藏本の訓點〕
宮内廳書陵部藏 廣島大學藏 天理圖書館藏 一切經音義解題〔玄應撰一切經音義について/本集成所収の古寫本の書誌/大治本と石山寺本との本文比較/和訓の混入について/古典籍に引用された玄應一切經音義/國語史研究資料としての玄應一切經音義〕
小川廣巳氏藏 新譯花嚴經音義私記 解題〔書誌/新譯花嚴經音義の受容と本書の成立/慧苑音義・大治本新音義と新譯花嚴經音義私記との關係/新譯花嚴經音義私記の獨自注文(「音…訓…」/日本語の語順による表記/「合」「又」「或」の用語)/新譯花嚴經音義私記の和訓について〕
高山寺藏本一字頂輪王儀軌音義について〔覺經年譜〕
金剛頂經一字頂輪王儀軌音義(三本)〔甲本について/乙本について/丙本について/乙本と丙本との近似/諸本の系統/辭書史上における「一字頂輪王儀軌音義」/甲本(承元本)の書寫者覺經について〕
漢譯佛典の日本的受容〔平安時代の文學作品に現れた『法華經』の訓讀語/『法華經』の訓讀語の變遷/平安初期の佛典訓讀語の特徴/平安中期の佛書訓讀語の過渡的性格/祖點の傳承と宗派別訓讀の系統〕
訓點資料より觀た白詩受容〔白氏文集の訓讀とその訓點本/十一世紀初頭における白氏文集の訓讀/白氏文集の訓讀における博士家の諸家説の存在/白氏文集における博士家諸家の所管と訓讀の特徴/鎌倉時代以降における白氏文集の訓讀の性格/[附載] 白氏文集訓點本奥書集〕
國語學國文學研究室藏 八字文殊儀軌古點
新撰朗詠集承久二年書寫加點本の訓の系統について
正宗敦夫文庫本長恨歌傳正安二年書寫本の訓點について
本朝文粹卷第六延慶元年書寫本(乾)〔凡 例/翻字本文/訓讀注〕
本朝文粹卷第六延慶元年書寫本(坤)〔翻字本文/訓讀注〕
醍醐寺藏本朝文粹卷第六延慶元年書寫本の訓點について〔醍醐寺藏本朝文粹卷第六延慶元年書寫本について/中世語の事象について/訓讀法/人名の讀み方について/特に和泉往來との關係/本朝文粹の訓讀の系統〕
防府天滿宮藏妙法蓮華經八卷の訓點〔防府天滿宮藏妙法蓮華經の書誌と訓點/防府天滿宮藏妙法蓮華經の書入噵と訓讀法の系統(書入噵の檢討/防府天滿宮藏妙法蓮華經における朱點と墨點との訓讀法の異同/防府天滿宮藏妙法蓮華經の訓點と立本寺藏妙法蓮華經寛治點との比較/龍光院藏妙法蓮華經明算點と防府天滿宮藏妙法蓮華經朱點との比較/防府天滿宮藏妙法蓮華經の墨點と五島美術館藏藤原南家經妙法蓮華經平安後期點との比較)
仁和寺藏後鳥羽天皇御作無常講式の訓點〔訓點の性格/表記上の問題/音韻について/訓法・文法/語詞・語彙〕
六地藏寺藏『江都督納言願文集』の訓點について〔訓點の性格/訓點の時代性/訓點の地方性の問題/國語史資料としての六地藏寺藏本の訓點〕
宮内廳書陵部藏 廣島大學藏 天理圖書館藏 一切經音義解題〔玄應撰一切經音義について/本集成所収の古寫本の書誌/大治本と石山寺本との本文比較/和訓の混入について/古典籍に引用された玄應一切經音義/國語史研究資料としての玄應一切經音義〕
小川廣巳氏藏 新譯花嚴經音義私記 解題〔書誌/新譯花嚴經音義の受容と本書の成立/慧苑音義・大治本新音義と新譯花嚴經音義私記との關係/新譯花嚴經音義私記の獨自注文(「音…訓…」/日本語の語順による表記/「合」「又」「或」の用語)/新譯花嚴經音義私記の和訓について〕
高山寺藏本一字頂輪王儀軌音義について〔覺經年譜〕
金剛頂經一字頂輪王儀軌音義(三本)〔甲本について/乙本について/丙本について/乙本と丙本との近似/諸本の系統/辭書史上における「一字頂輪王儀軌音義」/甲本(承元本)の書寫者覺經について〕
内容説明
【凡例より】
本册第七巻は、「訓點・訓讀・音義」と題して、先ず、漢譯佛典の受容と漢籍の白氏文集の受容について訓點資料より觀た論説を掲げ、次いで個々の訓點資料の訓點について報告した諸論考を収め、最後に、音義について、一切經音義と新譯華嚴經音義私記の解題、新出の一字頂輪王儀軌音義の紹介を含む論考を載録した。