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中国史の時代区分の現在 

中国史の時代区分の現在 

◎第六回日中学者中国古代史論壇論文集(2014年5月 東京 日本教育会館)

著者 渡邉 義浩
ジャンル 東洋史(アジア)
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中国思想・哲学
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出版年月日 2015/08/10
ISBN 9784762965548
判型・ページ数 B5・472ページ
定価 14,300円(本体13,000円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

【内容目次】

全体会

一 主旨説明――第六回日中学者中国古代史論壇の開催にあたって………池田知久

二 法律の儒教化と魏晋以降の制定法運動………………………楼 勁・島田 悠(訳)

三 人類史と東アジア史の時期区分………………………………………………妹尾達彦

四 明代韶州同知劉承範の「利瑪伝」の発見とその内容及び価値……湯 開 建・周 力(訳)

分科会(Ⅰ)

一 秦漢聚落形態研究

――あわせて宮崎市定の「中国都市国家論」について……………王 彦 輝・髙橋康浩(訳)

二 漢武帝期の「堯母門」に関する試論………………………………宋 豔 萍・池田雅典(訳)

三 「古典中国」の成立と展開…………………………………………………………渡邉義浩

四 漢晋の道教における「静室」と斎戒制度の淵源に関する考察

                                   ………王 承 文・冨田絵美(訳)

五 「霊宝略紀」と北宋初年における霊宝経の伝統……………………劉 屹・冨田絵美(訳)

六 陰陽五行観念と魏晋南北朝時代の「祓災、減災」…………劉 洪 波・西念咲和希(訳)

七 西魏政権成立当初の宇文泰集団………………………………黄 寿 成・三津間弘彦(訳)

八 中国文学史における近代――古典再評価の意味と限界…………………牧角悦子

分科会(Ⅱ)

一 内藤湖南の時代区分論とその現代的意義…………………………………氣賀澤保規

二 身分制度より見る中国中世社会の変遷…………………………李 天 石・袴田郁一(訳)

三 北宋東京街巷の時代特性と公共性質……………………………梁 建 国・関 俊史(訳)

四 「崇士重商」宋代以降の徽州人による四民観

――隆慶刊『璫溪金氏族譜』を中心として………………………………阿 風・仙石知子(訳)

五 思想史から見た宋代近世論………………………………………………………小島 毅

六 唐宋変革と明清実践――朱子学・理学を例にして……………陳 支 平・黒﨑恵輔(訳)

七 明代思想の特色に関する試論………………………………………汪 學 群・阿部 亘(訳)

八 元代の詩序にみる元人の詩学観………………………………韓 格 平・稀代麻也子(訳)

総合討論

一 全体会・分科会Ⅰ・総合討論を振り返って……………………………………石井 仁

二 分科会Ⅱを終えて…………………………………………………………………伊東貴之

あとがき……………………………………………………………………………………渡邉義浩

The Present State of the Periodization of Chinese History:

                             ……………Watanabe Yoshihiro

【「主旨説明」より】(抜粋)

  第六回「日中学者中国古代史論壇」のテーマは、「中国史の時代区分の現在――歴史学・思想史・文学の連携による――」である。報告は、それぞれの問題関心に即して行われるため、必ずしも出土資料を使用するものではないかもしれないが、かつて論争されたことのある中国史の時代区分論や中国古代史の歴史的特質論を、思想・語学文学等々をも含めた文化全体の中で考えるという新たな観点に立って、再度検討し直そうという試みである点において、第四回からの継続性を持つテーマと言うことができよう。

時代区分は、政治・経済・文化など全ての側面を含む全体として時代を想定し、歴史の流れをいくつかの時代に区分する。連続する歴史の流れを区分するのは、歴史に何らかの意味を求めようとする試みである。

 

 

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