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『中国文学』別巻

『中国文学』別巻
著者 中国文学研究会
ジャンル 中国古典(文学) > 近現代
出版年月日 1977/11/30
ISBN 9784762922800
判型・ページ数 A5・586ページ
定価 5,500円(本体5,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

本書は、昭和52年に戦前の中国文学研究会の機関誌『中国文学』全八巻を復刻再刊した際に、追加復刻した一冊である。増田渉先生の名著『魯迅の印象』、武田泰淳先生の初期評論「作家の狼疾」もこの復刊号に掲載された。また、竹内好・千田九一先生他の座談及び文章も多数収録されており戦後の歴史資料としても貴重である。

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内容説明

第九十三號(昭和二十一年三月復刊號)


白樂天の長安舊遊回顧の詩に就いて/石田幹之助


復刊の詞/千田九一

辜鴻銘について/吉川幸次郎

毛澤東の文風論/佐野 學

自分に出来ること(周作人)/松枝茂夫

空 嘯/千田九一

『葬花』のことなど/猪俣庄八

支那を知る早道/武者小路實篤

小説・五島大王(穆羅茶)/魚返善雄

『諸子』への愚想/荻 喬

後記/岡崎俊夫



第九十四號(昭和二十一年四月號)


民族的傳統の喪失/柴田錬三郎

圓明園の模擬市場/後藤末雄

中國語の将来/安藤彦太郎

華南の舊小説/魚返善雄

未熟なる文化/荻 喬


“中國の友”鹿地亘の記(黄源)/柳澤三郎

兒女英雄傅―中國小説點描(1)―/猪俣庄八

天國に於けるハーバード・ヂャイルス(呉経熊)/松枝茂夫


日華翻譯協會設立

執筆者紹介


後記/千田九一

 

第九十五號(昭和二十一年五月號)―特輯五四運動―

五・四運動の政治的意義/波多野乾一


雑談「五四」/増田 渉

五四學生運動論/後藤基巳


五四文學運動の歴史的意義(胡秋原)/千田九一

北京の嵐―デューイの見た―/魚返善雄

ラティモアの「アジアの解決」/平野義太郎

中國文藝の十年(傅東華)/猪俣庄八

林語堂自傳(一)/小野 忍

マルクス、孔子に會う(郭沫若)/實藤惠秀

文化消息―上海の文藝晩會、南開大學國立に、劇作家聯諠會(重慶)の著作権益保留聲明


執筆者紹介

後記/千田九一・猪俣庄八


 

第九十六號(昭和二十一年六月號)―特輯作家論―


魯迅覚書―肉體の思想化/佐々木基一

郭沫若論(沈從文)/猪俣庄八

落華生について/小田嶽夫

沈從文の「旅店」その他/岡本隆三

飛ぶ雲(徐志摩)/稲田 孝


葉紹鈞の教育小説(錢杏邨)/千田九一


艾蕪について/稲田 孝

解脱(冰心)/飯塚 朗

茅盾論のための斷想/柳澤三郎

老舎の近作について/武田泰淳

林語堂自傳(二)/小野 忍

魯迅論(毛澤東)/波多野乾一

十月十五日(蕭軍)/千田九一

煙影(郁達夫)/岡崎俊夫譯

文化消息―五四文藝節、張家口の文化


文化消息之二―北京大學十月開校、中央研究院の復員、上海の文藝雑誌、香港の新聞、女作家蕭紅逝世四周年記念、夏丐尊の死


執筆者紹介

後記/猪俣庄八・千田九一


 

第九十七號(昭和二十一年七・八月合併號)

老舎と曹禺とを送る(李長之)/増田 渉

周作人を惜しむ(鄭振鐸)/赤間英夫

八年来の文藝工作の成果と傾向(茅盾)/飯塚 朗

林語堂自傳(三)/小野 忍

最近の中國文學をめぐって(座談會)

阿部知二・岡崎俊夫・奥野信太郎・實藤惠秀・武田泰淳・千田九一


異邦と故國(蒋光慈)/豊田 穣

花散りぬれど/飯塚 朗

呆子呆話(一)/岡崎俊夫

豊田さん/さねとう・けいしゅう


中國文藝の十年(二)(傳東華)/猪俣庄八

魯迅小傳(エドガ―・スノウ)/魚返善雄

文化消息―在米の老舎講演、ゴリキー記念會


田漢の新歌劇

故宮博物館の古物、郭沫若文集第一輯


後記/千田九一

 

第九十八號(昭和二十一年九月號)―特輯現代思想家評傳―


馮友蘭について/神谷正男

葉青と現代中國哲學界/山口一郎

林語堂/竹内照夫


鹿地亘氏に聴く、中國の文學運動(座談會)


憶夏丐尊先生/内山完三

葉紫の死/飯塚 朗

道草の漢口/齋藤秋男

上海作家座談會のことなど/菊池 租

林語堂自傳(四)/小野 忍


文化消息―郁達夫の最後、キリスト教大學の合併、重慶の復旦大學

抗戦八年死難作家紀念、上海文藝界の全國文協への返書

後記/千田九一

 

第九十九號(昭和二十二年九月號)


魯迅雑記―思ひ出を中心に―/増田 渉

渺汒たるユ氏(皇帝篇)/武田泰淳

フランスの漢學者/小野 忍

スマトラにおける郁達夫/岡崎俊夫

秋海棠/飯塚 朗

抗戦中重慶演劇メモ/飯塚 朗


ぱいかる―「或る夜の呂律」飯塚朗、「露伴と菊花石」増田渉、「根本」武田泰淳、「螺施の階段」齋藤秋男

後記/千田九一

 

第百號(昭和二十二年十月號)

(座談會)東方文學における世界性と地方性

小野忍・武田泰淳・岡崎俊夫・飯塚朗・竹内好・千田九一・増田渉


異國放浪/武田泰淳

書籍心あらば/飯塚 朗

抱朴子の自叙傳/牧野 巽


「ファッショ細菌」(夏衍)/菊池 祖

『老中國』の眼―『藥』の思い出/齋藤秋男

魯迅雑記(二)/増田 渉

ぱいかる―齋藤秋男、武田泰淳、岡崎俊夫、飯塚朗、千田九一

文化消息―今夏の學生デモ

 

第百一號(昭和二十二年十一月號)

ロオ・ピンチの小説/岡崎俊夫

おうこうち・てるな/さねとう・けいしゅう


蘇曼殊とサクンタラー姫/飯塚 朗

謝冰瑩事件/武田泰淳


魯迅雑記(三)/増田 渉

ぱいかる―「巴金の深刻さ」岡崎俊夫、「雙十節について」齋藤秋男、「秋風落寞」千田九一、「文體と肉體」飯塚朗

文化消息―五十歳の田漢、巴金の「火」

曹禺の近況、趙清閣の「紅楼夢」劇、丁玲の「窯工」

表紙の説明

 

第百二號(昭和二十二年十二月號)

官僚批判の文學/小野 忍

“五・三〇”とミッション・スクールについてのメモ/齋藤秋男

人間の對決/飯塚 朗

おうこうち・てるな(その二)/さねとう・けいしゅう

魯迅雑記(四)/増田 渉

ばいかる―増田渉、飯塚朗、岡崎俊夫、小野忍、千田九一

文化消息―「憶江南」と「松花江上」、葉淺子氏歸國、「跨着東海」、魯迅三十年集重版

郭沫若「ファウスト」第二部を譯了す

 

第百三號(昭和二十三年一・二月合併號)

天上人間(帝王詞家李重光のこと)/岡崎俊夫


現代中國智識階級の苦悩/山口一郎

死の風土/柳澤三郎


邊城の世界/高山 毅

作家の狼疾―中島敦「わが西遊記」を讀む―/武田泰淳

閃鑠する青春像―武田泰淳著『才子佳人』―/荒 正人

サイコン宣言/飯塚 朗

中華留日學生報社の藝能祭、在日華僑女性の催し、全國學生華語辯論大會

作家の消息―秦怡と金燄の結婚、白薇の近作、下之琳は英國に、沈従文新作に着手


新刊紹介

大公報の春聯


後記にかえて/千田九一

 

第百四號(昭和二十三年三月號)

『大同書』の鍵/齋藤秋男

『家』のロマネスク―藤村・巴金・ブールジェ―/飯塚 朗

夏衍「離離草」について/菊池 租

魯迅さんと中國の版畫―中國最初の創作版畫講習會の思ひ出/内山嘉吉

おうこうち・てるな(その三)/さねとう・けいしゅう

ぱいかる―「ホンヤク抄」飯塚朗、「思想と文學」齋藤秋男

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