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私家集研究の愉悦  これから出る本

私家集研究の愉悦

◎兼築信行先生と26名の受業生による「私家集」研究の最新成果をお届けする!

著者 兼築 信行
ジャンル 日本古典(文学)
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出版年月日 2026/06/28
ISBN 9784762937064
判型・ページ数 A5・676ページ
定価 16,500円(本体15,000円+税)
在庫 未刊・予約受付中
 

目次

序(兼築 信行)

『伊勢集』「春日歌合」の選外歌の表現をめぐって 田原加奈子

『貫之集』諸本における為氏本の位置 荒井 洋樹

『篁物語』(『小野篁集』)の享受
――『小野篁恋釣船』を中心として―― 戸澤 紫穂

『西宮左大臣集』はどう読めるか 門澤 功成

『蜻蛉日記』下巻の「道綱集」的役割についての試論 庄司 敏子

天理図書館蔵定家筆『実方集』考
――回想と惜別の二八首―― 牛山 睦子

『催馬楽』の詞章と私家集における変容
――〈集合的記憶〉はいかに個人の歌となるか―― 中田 幸司

『御堂関白集』冒頭部小考
――『紫式部日記』とのかかわりを中心に―― 福家 俊幸

『御堂関白集』と自筆本『御堂関白記』重複所収和歌の表現 中島 俊博

定家本『定頼集』末尾の物語的歌群をめぐって 御手洗靖大

『康資王母集』試論
――『堀河院艶書合』と常陸下向歌群を中心に―― 中村 成里

堀河院奉献「基俊集」の性格 アクセル・ミシェル

『成通集』の構想
――家集編纂意識に関する一試論―― 小林 賢太

源有房と「一つ家」の人々
――『有房集』雑部の方法―― 野本 瑠美

寂蓮の出雲の旅
――先達西行の影響と中世日本紀成立の時代―― 渡邉裕美子

〈長秋詠藻〉の書写・追補・継承
――寛喜年間の藤原定家―― 穴井  潤

『拾遺愚草』とはいかなる私家集か
――法親王文化論確立の一階梯として―― 金子 英和

飛鳥井雅経の万葉摂取
――『明日香井集』を中心に―― 喬  鈺丹

実材母の物語享受
――『権中納言実材母集』上巻を中心に―― 江草弥由起

「覚空百首」再読
――三条西実重詠「正中百首」との対話から―― 北條 暁子

新出の頓阿日次家集(断簡)をめぐって 小林 大輔

『惟宗光吉朝臣集』再検討
――他出歌を通して―― スピアーズ スコット

『応安二年内裏和歌』の二条良基歌
――九条良経と後鳥羽院の詠歌を受けて―― 斎藤菜穂子

石水博物館所蔵の古筆資料
――新出「松木切」『耕雲歌巻』の紹介と、関連する考察―― 別府 節子

歌書留から私家集へ 兼築 信行

小山田与清の歌集と門弟による整理編纂
――ふたつの『松屋棟梁集』―― 梅田  径

宜湾朝保による『松風集』歌稿の編纂過程
――沖縄県立図書館蔵『朝保集』をめぐって―― 錺  武彦

跋(兼築 信行)

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内容説明

【序より】(抜粋)
 二〇二七年三月をもって早稲田大学を定年退職する編者の発意による論文集である。一九七五年四月に早稲田大学第一文学部に入学してこのかた、恥ずかしながら編者は、学校法人早稲田大学の外へ一歩たりとも出たことがない。学部卒業後は大学院文学研究科へ進学し、副手・助手を勤めながら博士課程後期を二年で中途退学、高等学院の教諭となった。一九九三年四月に大学へ呼び戻され、専任講師・助教授・教授と昇任、教員組織が改変され文学学術院の所属となった。
 この間、学部・大学院の教育に当たったが、課程による・よらない博士論文の審査に従事するとともに、さまざまな出自をもつ大学院生の研究指導を担当した。そうした中で、博士論文の主査を務めた人、名目上ではなく実質的に研究指導を担当した人を中心に寄稿を願い、論文集を編纂・刊行することに想到した。
 編者は卒業論文に「藤原定家論」、修士論文に「藤原定家歌集の研究」を書いた。後者は『拾遺愚草』の補遺篇『員外雑歌』の伝本研究を中心としたものであった。そして、専門分野は私家集研究であるとの自覚を持ち、担当の講義や演習を展開してきた。その影響も与かってか、指導した人々には私家集を研究対象とする者が輩出する。そこで、論文集のテーマを私家集研究に絞った。……「愉悦」という言葉は、編者の教育上のキーワードであり、学生に対し常日頃、古人は何が面白くてこんな歌を詠んだのだろう、こんな歌集を編集したのだろうと問い掛けてきた。「私家集研究の愉悦」と題したゆえんである。そして、中古から明治期にいたる私家集作品を取り扱う論文集を、ここに刊行することができた。

 

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