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喧嘩両成敗と乱心  新刊

喧嘩両成敗と乱心

◎江戸時代の「喧嘩」の裁き方から、現代へのヒントを探る

著者 コルネーエヴァ・スヴェトラーナ
ジャンル 日本史
日本史 > 近世
出版年月日 2024/02/14
ISBN 9784762942624
判型・ページ数 A5・304ページ
定価 9,900円(本体9,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに
序章  
研究の目的と問題提起
本書の構成

第一部 刑罰体系から見た喧嘩と乱心

第一章 江戸時代の刑罰とその体系
江戸時代以前の刑罰の概要と江戸時代の刑罰制度の特徴
江戸時代の公刑と私刑、正刑と閏刑、自由刑、財産刑
死刑
徳川幕府法にみる争いの扱い

第二章 江戸時代の喧嘩および喧嘩両成敗法とは
概念の整理
喧嘩のタイプと対処法
江戸時代における争いの処理方法と喧嘩としての認定をめぐる問題
喧嘩両成敗法をめぐる先行研究のまとめ

第三章 江戸時代における「乱心」の取り扱い
先行研究の概要と動向
江戸時代の乱心者に適用された法的処置

第二部 盛岡藩と加賀藩での喧嘩口論事件の処理法
―(両)成敗と乱心を中心に―

第四章 盛岡藩と加賀藩の法制と職制の概要
盛岡藩の歴史、刑政、職制
事例分析に使用した盛岡藩の史料の紹介
加賀藩の職制と喧嘩の扱いに関する定め

第五章 盛岡藩および加賀藩の刃傷事件の処理法
双方が生存した場合の両成敗的な処
片方が死亡し、生存者に対して成敗的処置が施された例
生存した当事者のうち、片方のみが処罰されるケース
当事者双方の処罰が同一でないケース
刑の軽減・御免、内済といった処理

第六章 盛岡藩と加賀藩の喧嘩事件処理にみられる「乱心」認定
減刑事由としての乱心/減刑事由にならなかった乱心
 第三部 両藩での喧嘩口論事件の処理の特徴とそれをめぐる法制史学的考察

第七章 盛岡藩と加賀藩の喧嘩、刃傷沙汰の処理の特徴
喧嘩両成敗および成敗的処置の適用について
刃傷事件における荷担の度合を考慮した処罰
乱心認定の適用と不適用

終 章 刃傷事件の処理法に関する法制史的考察
刃傷事件の認定について
刃傷事件をめぐる処置法のタイプと割合
刃傷事件の処理法をめぐる仙
台藩との比較
                    
主要参考文献
あとがき
英文目次
英文要旨
索引

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内容説明

 本書は「乱心」という視角を新たに導入し、刃傷事件の処理法を分析した。具体的に、江戸時代前期に起きた盛岡藩と加賀藩の喧嘩・刃傷事件の諸事例を題材に、それらの事件がいかなる方法によって処置・処理されたか、そして、処罰の対象者および処罰の中身がいかなるものであったかを解明することを目的とした。実際に分析したのは、1644年から1764年までという、江戸時代前期における盛岡藩と加賀藩の計99の事例である。
 それらの事例分析を通じ、江戸時代前期における盛岡藩と加賀藩の法運用と慣習の特徴をいくつか提示すると同時に、個別の事例から見えてくる、喧嘩口論事件の処理法の実態の解明に近づくことを目指す。



Kenka Ryōseibai (equal punishment to all parties in a quarrel) and Ranshin (insanity)

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