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日本文化研究における歴史と文学

――双方の視点による再検討――

目次

第一部 合戦を記す

 甫庵『信長記』寛永元年版における片仮名活字本版下利用の実態―巻第一を例として― 
                                            (柳沢昌紀)

 天正三年武田勝頼岡崎攻落作戦―神官家記「嶋邑家根元慶図記」の検討― (村岡幹生)


第二部 合戦と文事

 『東国紀行』にみる戦国時代の交通・宿泊事情 (山田邦明)

 細川藤孝と三条西実枝(実澄)―連歌作品に見る戦国の合戦と古今伝受― (鶴﨑裕雄)
   
 関ケ原の戦と古今伝受―勅命による開城をめぐって― (小髙道子)


第三部 絵巻をめぐって

 説話集と絵巻の鑑賞方法―朗読から読書へ― (藤本孝一)

 岩佐又兵衛の芸能観―浄瑠璃愛好者としての側面― (深谷 大)


第四部 歴史と文学の間

 烏丸光栄の閲歴と和歌活動 (中川 豊)

 歴史における「日常」の発見―大河ドラマ・時代劇・司馬文学と戦後歴史学―  (小川和也)

 『近代浅野忠臣詩歌尽』解題・翻刻 (飯野朋美)


あとがき
執筆者紹介



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内容説明

歴史学と文学は極めて近い関係にあり、同じ資料を用いて研究することも多い。しかしながら、歴史学・文学は、それぞれ別々に発展してきたことから、その手法は異なり、研究者が交流する機会も限られている。また手紙を、歴史学では「文書」と呼ぶのに対して、文学では「書状」と言うなど、用語も異なることが少なくない。こうした状況の中で、中京大学先端共同研究機構文化科学研究所日本文化プロジェクトでは、歴史学・文学双方の研究者がそれぞれの視点を活かして交流し、研究を積み上げてきた。本書は、その研究成果である。

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