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ソグド人墓誌研究  新刊

ソグド人墓誌研究

◎新出墓誌十一点に刻された文字資料群から、新たな“ソグド人像”を構築する!

著者 石見 清裕 編著
ジャンル 東洋史(アジア)
東洋史(アジア) > 魏晋隋唐
出版年月日 2016/03/31
ISBN 9784762965616
判型・ページ数 A5・448ページ
定価 本体12,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

【序】より(抜粋)

古来、ユーラシア大陸の東西・南北は交通路によって結ばれ、様々なヒト、モノ、文化が交流し、それが各地の社会体制や国家構造に大きな影響をあたえたことは、あらためていうまでもないであろう。その東西交流の世界において、西暦一千年紀の内陸ユーラシア・シルクロード貿易を一身に担って繁栄していたのがソグド人であることを最初に指摘したのは、フランスの東洋学者ポウル・ペリオである。

 ソグド人は、中央アジア(特にソグディアナ)を現住地とするイラン系民族である。彼らが隋唐時代の東西内陸貿易に大きな役割を果たし、さらにその一部がはるか東方の中国にまで移住したことは、諸先学の研究以来わが国の歴史学界ではすでに定説とされている。一九八一年から始まった寧夏回族自治区固原市南郊の調査では、七点の墓誌が出土し、それらによってキッシュ出身の史氏一族が同地に独自の聚落を形成していた様子が浮かび上がってきた。その後、太原市晋源区王郭村から隋・虞弘墓誌、二〇〇〇年には西安市大明宮遺址北方から北周・安伽墓誌、二〇〇三年にはその近くからソグド文三十三行、漢文十八行が刻された北周・史君墓誌、二〇〇四年には康業墓誌が発見され、世界の注目を集めた。それらの墓室内に残された石槨・石屏などの鮮やかな彫刻や、ペルシア銀貨・ビザンツ金貨などの出土品によって、われわれは北朝末期から唐初期にかけての中国におけるソグド文化のあり様を目の当たりにすることとなった。

 本書は、上記の新出土墓誌十一点を取り上げ、それらに訳注作業を施して、それによって新たに得られる諸問題を考察するものである。彼らはいずれも中国で埋葬されたのであるから、その家系や背景を探れば、ソグド人と中国との関係がつかめるはずであり、そこからユーラシア史における北朝・隋・唐王朝の位置づけを一歩掘り下げることができるはずである。構成は、第Ⅰ部「北朝末期のソグド人墓誌」で北周・安伽、史君、康業、隋・虞弘を取り上げ、第Ⅱ部「固原の史氏一族墓誌」で隋・唐初期の史射勿、史訶耽夫妻、史道洛夫妻、史鉄棒、史索巌、安娘、史道徳を取り上げる。上記十一点の墓誌に刻された情報からは、いったいどのようなソグド人の世界が浮かび上がってくるであろうか。 

【主要目次】

序/凡 例

第Ⅰ部 北朝末期のソグド人墓誌

第一章 西安出土「安伽墓誌」(北周・大象元年―五七九年)

第二章 西安出土「史君墓誌」漢文部分(北周・大象二年―五八〇年)

第三章 西安出土北周「史君墓誌」ソグド語部分訳注(横組み)[吉田豊]

第四章 西安出土「康業墓誌」(北周・天和六年―五七一年)[山下将司]

第五章 太原出土「虞弘墓誌」(隋・開皇十二年―五九二年)

第Ⅱ部 固原の史氏一族墓誌

第一章 「史射勿墓誌」(隋・大業六年―六一〇年)

第二章 「史訶耽夫妻墓誌」(唐・咸亨元年―六七〇年)

第三章 「史道洛夫妻墓誌」(唐・顕慶三年―六五八年)

第四章 「史鉄棒墓誌」(唐・咸亨元年―六七〇年)

第五章 「史索巌墓誌」(唐・顕慶三年―六五八年)

第六章 「史索巌夫人安娘墓誌」(唐・麟徳元年―六六四年)

第七章 「史道徳墓誌」(唐・儀鳳三年―六七八年)

 

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