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中近世の朝鮮半島と海域交流 『東アジア海域叢書』 第14巻

中近世の朝鮮半島と海域交流

「寧波プロジェクト」の研究成果―〈第10回配本〉

著者 森平 雅彦
ジャンル 東洋史(アジア)
東洋史(アジア) > 朝鮮
シリーズ 東アジア海域叢書
出版年月日 2013/05/29
ISBN 9784762929540
判型・ページ数 A5・450ページ
定価 7,700円(本体7,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

  本書のねらい                                編者 森平雅彦

第一部 文献と現地の照合による高麗―宋航路の復元
      ――『高麗図経』海道の研究―― ……………………………………… 森平雅彦
序 章 高麗―宋航路研究の意義・課題・方法
第一章 高麗における宋使船の寄港地 「馬島」 の位置
第二章 高麗の宋使迎接施設 「群山亭」 とその周辺
第三章 黒山諸島水域における航路
第四章 全羅道沿海における航路
第五章 忠清道沿海における航路
第六章 京畿道沿海における航路
第七章 舟山群島水域における航路
結 章 使船の往来を支えた海の知識と技術

第二部 朝鮮王朝と海域世界
第一章 十五世紀朝鮮・南蛮の海域交流――成宗の胡椒種救請一件から―― …………… 村井章介
第二章 十五・十六世紀朝鮮の「水賊」――その基礎的考察―― ………………………… 六反田豊
第三章 朝鮮伝統船研究の現況と課題――近世の使臣船を中心に―― ………………… 長森美信
第四章 朝鮮総督府『漁船調査報告』にみる植民地期朝鮮の伝統船
      ――一九一〇~二〇年代の在来型漁船の船体構造―― ……………………… 長森美信

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内容説明

【編者のことば】

本書では、中世・近世の朝鮮半島と海域世界との関わりを、航路・交易・海賊・船舶という四つの視点から検証し、その実像にせまる。従来もっぱら陸域・民族の歴史として進められてきた朝鮮史研究において「海域史」の視点は稀薄であり、本書はその事始めである。

島国日本に視点をおくと、外部世界との交流は必然的に海域交流を意味し、グローバル化のなかに生きる現代のわれわれも、海を通じて外の世界に出ていくことに何となく肯定的なイメージを抱きがちである。しかし大陸と陸路でも繋がる前近代の朝鮮半島社会にとって、海を通じた交流はあくまで局面の一部であり、また自ら遠洋に乗り出していく必然性が自明だったわけでもない。

本書を通じて、われわれは「朝鮮史」を「海域史」に開放すると同時に、一方では、自明化された(されかねない)価値としての「海域史」を相対化する視点を獲得したいとも考えている。

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