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慶應義塾大学附属研究所 斯道文庫蔵 浜野文庫目録―附善本略解題

慶應義塾大学附属研究所 斯道文庫蔵 浜野文庫目録―附善本略解題

松崎慊堂の自筆稿本・書入本をはじめとする浜野知三郎旧蔵書の全貌が明らかになる

著者 大沼 晴暉
慶應義塾大学斯道文庫
ジャンル 総記・書誌 > 目録
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出版年月日 2011/03/31
ISBN 9784762912238
判型・ページ数 B5・504ページ
定価 22,000円(本体20,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

口絵(カラー16頁)・序
浜野文庫善本略解題〔はじめに/例言/名家自筆本/書入本/名家手抄本/名家手跡/古抄本/古刊本・古
活字本/稀覯本/名家旧蔵本/附〕
浜野文庫目録〔凡例/斯道文庫図書分類表/松崎慊堂関係/本編/書名索引/あとがき〕

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内容説明

【序】より(斯道文庫長 山本英史)

 浜野文庫とは、慶應義塾大学附属研究所斯道文庫に所蔵されている浜野知三郎氏(一八六九―一九四一)の旧蔵書約一一五〇〇冊からなる和漢古書と近代漢学学術書群をいう。稀代の蔵書家とされた浜野氏が集めた書物の特徴は日本近世の学者が著した学術研究書が多いことである。とりわけ江戸後期の著名な漢学者松崎慊堂の自筆稿本などの著作類が注目される。加えて慊堂と親交のあった狩谷液斎の名著『本朝度量権衡攷』の資料ノートや森鴎外が史伝物執筆の際に借り受けた基本資料など、話題性のあるものも含んでいる。現在の浜野文庫は、斯道文庫の前身である財団法人斯道文庫の創立者麻生太賀吉氏が昭和十七年(一九四二)に古書肆から一括購入され、昭和五十五年(一九八〇)に慶應義塾に寄贈していただいたものであり、浜野旧蔵書をほぼ完全に継承している。

 【浜野文庫善本略解題】より(大沼晴暉)

 阿部隆一氏は、前記「創立二十周年記念浜野文庫并近蒐本展観書目録」の「浜野文庫について」に、浜野文庫の特色を次のように識している。

 氏の典籍蒐集は上京以来四十年間の努力の結晶で、蔵書家としての令名は夙に都下に知られていた。その一万冊は和漢の古書と明治後の関係学科の学術研究書とが極めて均衡を保って蒐められ、好事家の珍本群ではなく、あくまで学術研究に役立つ実用書であることにその本領が見られる。その構成分野は漢学と国語国文の両面に跨って多彩であるが、氏が特に専門とせる日本漢学関係は頗る網羅充実して出色である。この文庫には所謂貴重書善本と目される図書ほゞ一千五百冊を数え、その中には旧刊本古活字版旧鈔本も架されるが、江戸時代の儒者の自筆稿本・書入本・未刊写本が多い。その圧巻は、江戸後期佐藤一斎と並び称された鴻儒松崎慊堂の自筆稿本・書入本・手鈔本・手沢本等が一堂に会していることで、此は浜野氏が偶然の奇縁から慊堂の子孫から一括購得したものと聞いている。慊堂の稿本はその「慊堂日暦」や雑稿等の一部が静嘉堂文庫に儲されるのみで、それを除いては慊堂の遺書は殆どこの文庫の有に帰していると言ってよい。また慊堂の親友たる狩谷液斎に出て渋江抽斎等を経て森立之に至る「経籍訪古志」をめぐる幕末校勘学者の自筆本・書入本は特に豊富である。この文庫の特色は、氏は或る一つの本については徹底的に普く網羅しようと力めたことで、特に四書・孝経に於ては我が国有数のコレクションを成し、名家書入の古辞書類、氏の同郷の先学菅茶山・北条霞亭等の書簡関係書も貴重である。

 【本目録の特色】

松崎慊堂の自筆稿本・書入本・手鈔本・手沢本等が一堂に会している。

特に四書・孝経に於ては我が国有数のコレクションを成す。

浜野氏の郷土藝備とその周辺地域の地誌や先覚菅茶山・北条霞亭等の関係書を多数収録。

浜野文庫善本のうち、松崎慊堂関係書を除いた全てに略解を加えている。

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