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鎌倉時代法談聞書類の国語学的研究 (二)

鎌倉時代法談聞書類の国語学的研究
著者 土井 光祐 編著
ジャンル 国語学(言語学)
国語学(言語学) > 語彙音韻
出版年月日 2011/09/06
ISBN 9784762935787
判型・ページ数 A5・662ページ
定価 本体15,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

解脱門義(げだつもんぎ)聴集記(ちょうじゅうき)」、「華厳信種義聞集記(けごんしんしゅぎもんじゅうき)」は明恵の講義をその弟子が編輯した法談聞書である。本書は、鮮明な影印と翻字・索引・研究篇とにより、法談聞書の国語学的特徴を明らかにするとともに、明恵の思想と彼をとりまく当時の世相をも具体的に明らかにするものである。明恵研究はもとより、国語学・仏教学・国文学をはじめ、ひろく鎌倉時代を研究する上で本書の果たす役割は大きいものと考えられる。

序文 築島 裕・高橋秀榮

【影印篇一緒言より】

 本書は、鎌倉時代言語の解明に資することを目的として、鎌倉時代成立の法談聞書類の内、特に、栂尾高山寺を中興開山し、希代の学僧として名高い明恵上人高弁(一一七三~一二三二)の講説を基盤に有する、称名寺蔵(神奈川県立金沢文庫保管)「解脱門義聴集記」、同「華厳信種義聞集記」の二資料の全文の影印を公刊し、翻字及び索引・研究篇の刊行を企図したものである。

それぞれ明恵自撰の「華厳修禅観照入解脱門義」、「華厳信種義」を原典とし、明恵自身が講説したところを筆録、編集したものである。「解脱門義聴集記」は鎌倉時代後期書写、漢字片仮名交り文を主体とする全十帖の冊子本で、聞書部分と非聞書部分とが截然と分かれ、聞書部分には多様な中世語的言語事象が確認される。「華厳信種義聞集記」は弘安八年(一二八五)以前書写、漢字片仮名交り文を主体とする零本四帖の冊子本で、本文の編集方針の発展過程、本文の生成過程を知る上でも重要な位置付けにある。従来、高山寺所蔵の主な法談聞書類については、高山寺典籍文書綜合調査団によって影印、翻刻及びその一部には総索引が付されて、高山寺資料叢書『明恵上人資料第一~第五』『高山寺典籍文書の研究』に収載されて学界に提供されているが、山外所蔵の重要資料の影印は未だ学界への提供が十分でないのが現状である。

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