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『平家物語』の能・狂言を読む  新刊

『平家物語』の能・狂言を読む

◎複式能のあいまに演じられたアイ狂言――その根源的な機能(笑い)を能・狂言の読みを通して考察。能面三十面を収録

著者 山下宏明
ジャンル 日本古典(文学)
日本古典(文学) > 中世文学
出版年月日 2018/02/08
ISBN 9784762936388
判型・ページ数 A5・394ページ
定価 本体8,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序 能と狂言

一 能・狂言を「読む」ということ

二 戦物語と能

三 「平家」物の能を読む
1〈朝長〉   
2〈俊寛〉    
3〈頼政〉 
4〈鵺〉    
5〈実盛〉    
6〈清経〉
7〈忠度〉   
8〈敦盛〉    
9〈知章〉
10〈舟弁慶〉  
11〈通盛〉    
12〈千手〉 
13〈藤戸〉   
14〈屋島(八島)〉
15〈大原御幸〉 

四 間狂言の世界
1〈屋島〉の間狂言  
2「那須与一語り」の自立
3〈忠則〉(忠度)の間狂言
4〈敦盛〉の間狂言
5 むすび、間狂言の笑い

五「平家」物狂言について
1〈柑子〉の行方 
 「平家」を語る座頭 
 陰の存在 
2〈丼礑(どぶかっちり)〉の川渡り 
 座頭を嬲る 
 当道座の盲人と狂言 
3「やけ地蔵め」の〈川上〉地蔵 
 諸テクストの演出 
 愛知県立大学蔵『和泉流秘書』
 狂言記 
4〈瞽女座頭〉と座の式目
 清水寺の西門 
 座の規定 
 座頭の世界
 天正本〈ごぜざとう〉
 虎光本 
5〈釣狐〉に「平家」の影 
 あらすじ
 構成
 陰の存在 
 「抜書」ということ 
  
後書き  

能・狂言曲目索引

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内容説明

平家物語を本説(素材・出典)とする能十五曲、狂言五曲を注解(著者の云う〔読み〕)した書。本書はそれぞれの曲ごとに、先ずその曲の内容を理解するために〔背景〕を述べた上で、活字化されたテクストに従って段落を区切り、ストーリを示しながら〔読み〕(注釈)を行う。参考事項は〔補説〕に記す。平家物語研究の第一人者が蘊蓄を傾けた指摘は、多くの示唆に富む。

【本書の特徴】

〇能を視覚的にも理解するために、役者の動きを小書きで示し、曲に用いられる「面」の写真を掲載した。

〇著者は複式能の間に演じられる「間(アイ)狂言」に重きを置き、「間狂言は能をぶっつぶす」と云う。間狂言を通して、芸能全般に通じる本質的な笑いの機能を考察する。

〇その「ぶっつぶす」ことを著者は「虚(こ)仮(け)」と表現する。この用語「虚仮」が本書のキーワードである。

〇全国各地に散在する平家史跡は、能が典拠であることを指摘。

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