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近代の日本人と孫文  新刊

近代の日本人と孫文

◎橘樸、滔天、蘇峰らは孫文をどのように認識していたのか、近代日本人の中国観を明らかにする。

著者 中山 義弘
ジャンル 東洋史(アジア)
東洋史(アジア) > 近現代
出版年月日 2016/08/30
ISBN 9784762965753
判型・ページ数 A5・224ページ
定価 本体6,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第1章 孫文における国民統合の論理構造
 1 国民統合の論理
  〔民族的統合/政治的統合/社会的統合〕
 2 国民統合の象徴 ─ 三民主義と五権憲法

第2章 橘樸の中国認識と孫文思想理解
 1 橘樸の中国認識
  〔中国への関わり─ その生涯/中国への認識 ─ 道教研究〕
 2 橘樸の孫文思想理解
  〔本格的な中国研究 ─ 孫文思想による中国認識/孫文思想の理解と批判〕
 3 橘樸の中国建設─東洋的共同社会

第3章 萱野長知の孫文認識と孫文思想理解
 1 中国への関わり─ その生涯
 2 萱野長知の孫文認識
 3 萱野長知の孫文思想理解
 おわりに─ 萱野長知という人

第4章 宮崎滔天の中国認識と孫文認識・孫文思想理解
 1 中国への関わり─ その生涯
 2 滔天と萱野長知
 3 宮崎滔天の孫文認識と孫文思想理解
  〔滔天の孫文認識/滔天の孫文思想理解〕
 おわりに ─ 宮崎滔天という人

第5章 徳富蘇峰と宮崎滔天、蘇峰の中国認識
 1 徳富蘇峰とは ─ その略歴
 2 大江義塾における徳富蘇峰と宮崎滔天
 3 宮崎滔天の蘇峰観
 4 徳富蘇峰の中国観

第6章 北一輝と中国革命─北の中国認識と孫文観
 1 北一輝の生涯 ─中国への関わり
 2 北一輝の中国革命認識と行動
  〔宮崎滔天と北一輝/北一輝と宋教仁/辛亥革命時期の行動/北一輝の孫文観〕
 おわりに─北一輝の思想と行動総括

第7章 吉野作造と中国革命 ─ 吉野の中国認識と孫文観
 1 吉野作造の生涯 ─ 中国への関わり
 2 吉野作造と宮崎滔天
 3 吉野作造と北一輝
 4 吉野作造と孫文

第8章 孫文と梅屋庄吉・頭山満・山田兄弟・南方熊楠
 1 梅屋庄吉と孫文
 2 頭山満と孫文
 3 山田兄弟と孫文
 4 南方熊楠と孫文

おわりに

あとがき/索  引

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内容説明

【はじめにより】(抜粋)

 辛亥革命(1911年)により、清王朝が倒れ、1912年中華民国が成立した。現在から遡ること、103年前のことである。中華民国初代大総統は、孫文である。その後、孫文は辞職し、袁世凱に代わり独裁化が進むが、袁世凱の死去により軍閥割拠の時期を経て、1924年1月国共合作(党内合作。中国共産党員が国民党員になると言うこと)がなり、中国国民党第一回全国代表大会が開催され、孫文の新三民主義による国家建設、中国国民革命がスタートした。しかし、孫文は1925年3月死去する。「革命未だならず」である。日本人の孫文認識・孫文思想理解を考察することは、日本人の中国認識・中国理解を考察することに連係しており、総括的に言えば、孫文を研究・考察することは、中華民国を研究・考察する上で、重要なことであり、さらに言えば、中華人民共和国を研究・考察する上でも、必要なことであると言ってよいであろう。現在、日本と中国との間には、さまざまな難問題が累積しており、経済的・文化的等には諸交流があるものの、政治的には日中友好の実現はなかなか困難である。このような日中の現状の中で、日本の先人はどのように中国を認識し対処して来たかを考察・理解することは重要であり、先人の諸認識・諸理解に学ぶことは、現実の中国問題を考える上で、大きな一助になるのではなかろうか。本書で取りあげた人物が、それぞれの歴史的・社会的背景に影響・規制・規定されながら、各人の成り立ちがあり、思想が形成されており、各人がその歴史・社会に立ち向かい、日本を、中国を、アジアを、世界を問うと言うか、改革・革命・平和を構想し行動したかを考察したが、そこから、われわれはなにかを学ぶ必要があるのではなかろうか。

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