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元代音研究―『脈訣』ペルシャ語訳による  新刊

元代音研究―『脈訣』ペルシャ語訳による

『中原音韻』『蒙古字韻』『蒙古韻略』に次ぐ重要資料の発掘!

著者 遠藤 光暁
ジャンル 中国語学・音韻
出版年月日 2016/03/15
ISBN 9784762965647
判型・ページ数 B5・616ページ
定価 本体20,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

研究篇
1.序論
主題/中国語史に関わるペルシャ資料/元代音研究におけるペルシャ資料の位置/対音資料の研究方法
2.文献学的研究
『脈訣』の諸本/Aya Sofya 3596の構成/研究史概観/中国語底本の比定
3.ペルシャ文字の転写と音価
転写表一覧/唇音/舌頂音/舌背音/母音全般/-h類/-y類/i類/a類/u類/シャッダ・スクーン・ハムザ・ ˘ の機能/黒字で書かれた音注/黒字で書かれた義注
4.声母の対応
幇組/非組/端組/精組/知組/荘組/章組/見組/暁組/声母綜覧
5.韻母の対応
果摂/仮摂/遇摂/蟹摂/止摂/効摂/流摂/咸摂舒声/深摂舒声/山摂舒声/臻摂舒声/宕摂舒声/江摂舒声/曾摂舒声/梗摂舒声/通摂舒声/咸摂入声/深摂入声/山摂入声/臻摂入声/宕摂入声/江摂入声/曾摂入声/梗摂入声/通摂入声/その他/韻母綜覧
6.声調の対応
母音字の重複と上声/ハムザと上声/シャッダと声調/声調調値の推定
7.話者・音訳者・書写者の識別
A部分とB部分の区分/話者Cの特徴/3・4・5・6巻の特徴/第11巻を中心とした話者Dの特徴/第4巻の特徴/第5巻を中心とした話者E・音訳者δの特徴/その他の特徴/話者と音訳者のまとめ/書写者の違い/書写者3と話者B・音訳者βとの密接な関係
8.音節総表
9.基礎方言
話者Aの基礎方言/話者Bの基礎方言/話者Cの基礎方言/話者・音訳者・書写者の具体的推定
10.結論          
文献目録

資料篇 
口絵(カラー8頁)/『脉訣』出現順音訳総表/『脉訣』音訳中古音順一覧表

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内容説明

【「結論」より】(抜粋)

本研究では『脈訣』ペルシャ語訳に含まれる音訳を中国語音韻史に位置づけるための一次資料とその転写を全面的に提示し,中古音との音韻対応を求め,ペルシャ文字表記が表していたであろう中国語原音の音価も推定した。更に音韻対応の反映の違いについて,書中の出現位置の偏りに基づいて複数の異なる話者を識別し,音訳法の字形や綴り方の違いにより複数の音訳者が存在したことも具体的に跡づけ,筆跡の違いに基づき書写者も識別した。

これにより,本資料が元代の標準音を示す『蒙古字韻』系官韻とパスパ文字碑文や『中原音韻』などの漢人の資料に次ぐ重要度を持つことが明らかとなった。

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