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『朱子語類』訳注巻十五「大学」(二)〔第11回配本〕

『朱子語類』訳注巻十五「大学」(二)〔第11回配本〕

◎『朱子語類』訳注 第二期第十一回配本「大学」(二)刊行なる(全五冊予定)

著者 中 純夫
朱子語類大学篇研究会
ジャンル 中国思想・哲学
中国思想・哲学 > 宋元
中国思想・哲学 > 明清
シリーズ 『朱子語類』訳注
出版年月日 2015/07/27
ISBN 9784762913105
判型・ページ数 A5・338ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

凡 例

巻十五 大学二  經 下

『朱子語録姓氏』所収門人一覧/索引(語彙・固有名詞)

【巻十四 はしがき】より(抜粋)

『大學』は『中庸』とともに原來は『禮記』中の一篇であったものを、朱熹が單行本として拔き出し、分章を施し注釋を加えた。それが『大學章句』及び『中庸章句』であり、これに同じく朱熹撰の『論語集注』と『孟子集注』を加えた四書が『四書集注』である。『大學』『中庸』がそれぞれ『禮記』中から拔き出されて注釋を施されたのは、朱子學の學問方法論や人性論、鬼神論などを構築・展開していく上で極めて重要な典據となるべき資料が、この兩書中に集中的に存在することに、朱熹が着目したからに他ならない。『大學』に關して言えば、そのいわゆる「三綱領」と「八條目」は、修己治人の雙方を包括した朱子學の學問方法論の骨格をなすものである。とりわけ「八條目」中の「格物」「致知」は朱熹によって「即物窮理」の意に解釋され、理氣二元論によって構築された朱子學の存在論、人性論とその學問方法論とが有機的かつ整合的に一つの學問體系を構成する上で、極めて重要かつ基礎的な要素となっている。その朱熹の『大學』解釋を知る上で基礎資料となるのが『大學章句』『大學或問』及びここに譯出する『朱子語類』卷一四~一八(『大學』一~五)である。後に明の王守仁(一四七二~一五二八)は朱子學を批判して陽明學を創始するが、朱子學と陽明學の最大の對立點の一つが、その『大學』解釋にあった。朱熹は『禮記』所收「大學」のテキストには錯簡や衍文・ 闕文があるとして、『大學章句』撰述に際して大幅にテキストに改編を施した。しかし王守仁は朱熹による改編を否定して古本大學(『禮記』所收「大學」)をテキストとして採用、「三綱領」の第二「新民」(朱熹が『禮記』「大學」の「親民」を「新民」の誤りであるとして書き改めたもの)を舊に復して「親民」説を主張、「格物」「致知」を「即物窮理」とする朱熹の解釋を否定して獨自に「致良知」説を提起した。 このように中國近世思想史上の二大潮流を爲す朱子學と陽明學の主要な對立點がその『大學』解釋に起因している點に鑑みても、朱熹の『大學』解釋を示す基礎資料である『朱子語類』卷一四~一八は思想史的に極めて重要な文獻であると言うことができる。

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